The 25th Niijima International Glass Art Festival

BLOWING

プレストン・シングレタリー

プレストン・シングレタリー氏は、シアトルで純血クリ ンギット族である曽祖父母から部族の民話を聞きな がら育ちました。高校時代にガラス作家であるポー ル・マリオーニ氏の息子で、後にやはりガラス作家と なるダンテ.マリオーニ氏と出合います。高校卒業後 間もなく(当時はプロのミュージシャンを目指して活 動中でしたが)氏はダンテ・マリオーニ氏に当時シ アトルにあるガラス工房Glass Eyeで夜警(窯番)の 仕事をしないかと誘われたのをきっかけにやがて 吹きガラス工房のプロダクション制作チームの一員と なります。1984年には、初めてピルチャック・グラ ス・スクールのワークショップに参加し、以来ピルチャ ックには受講生として、そして講師として関わって来 ています。シングレタリー氏はスウェーデン、イタリア 、フィンランド等世界各地でガラス制作をして来ま したが、1980年代の終わり頃になるとクリンギッ ト族の伝統的なテーマを作品と融合させるようにな り、他のアメリカ北西部沿岸の先住民アーティストと の交流を始め、新境地を開拓しています。

class description: ガラスの図像

このクラスはガラスを媒体として図像を表現る事に重点を置き、それぞれの文化的あるいは 個人的な像を伝えて行く。吹きガラス、ガラスの成型法、もちろんコールドワークやサンドブ ラストも含めたカラスの表面にデザインを施す技法等の技術面も網羅し、ディスカッション やブローのチームとして仕事しながらも各自がそれぞれの個人的な表現が出来る様に模 索して行きます。

---プレストン・シングレタリー


WEBSITE: http://www.prestonsingletary.com/



BLOWING

ロジャー・パラモア

ロジャー・パラモア ロジャー・パラモア氏は、吹きガラスをしていた父親 の影響で10歳の頃よりガラス制作に携わって来まし た。フロリダ大学で哲学と英文学と理化学ガラスの技 法を学びましたが、彼の初期の手作り溶解炉による経 験が後に正式な理化学ガラス機器制作の習得にも繋 がっています。パラモア氏の現在の作品は、伝統的な イタリアのガラスのロマンチシズムとフォルムに対す る彼の強い興味を反映して中世のルネッサンス様式 の様式美と繊細でシャープな現代感性によって.独自 の作風を確立しています作品はコーニングガラス美 術館のNew Glass Reviewにも選出され、ピルチャック ・グラス・スクールを始め各地でワークショップを行な っています。近年ワークショップの指導ほかフレームワ ーク用ハードガラスの色ガラスの開発も行なっており 、豊かな経験と知識と高度な技術を兼ね備えた、米国 を代表する作家の一人です。


class description:ゴブレットの基礎

このクラスは、ゴブレットやその他の中空の形を成形するのに必要なテクニックや基本的な業を習得する事に集中します。デモやディスカッションや練習を通して受講生の皆さんは、伝統的な物から現代的な物まで様々な形のゴブレットの美学と組み立て方を学ぶ機会を与えられ、更にそれを他の制作にどのように応用して行くかも学ぶことが出来ます。簡単なぐい飲みから豪華なイタリア風の装飾まで、受講生の皆さんはゴブレットと言うガラスの中でも最も古典的なジャンルの中で、それぞれの独自の解釈やビジョンを発見し開拓する事が促されます。

----ロジャー・パラモア


WEBSITE: http://www.rogerparramore.com/




ARTIST IN RESIDENCE

ジェームズ・ハーモン

ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(彫刻)を卒業後イリノイ州立大学大学で学び、ガラスを主材とした作品を作る作家として30年以上に渡り、国際的に知られたアーティストです。ピルチャックを始め数多くの美術教育機関で指導、ワークショップや講演会に招待されて、また作品は多くの書籍にも紹介され、デザインと美術の分野で受賞をしています。2012年夏にはスウェーデンのHishult Konsthallenで展覧会が開催され、10月にはVaxioのスウェーデン・ガラス美術館で開催される予定です。



受講される皆さんへ

長いこと新島を訪れたいと思っていて、念願叶って皆さんと新島ガラスアートセンターでご一緒出来ると思うと、とても嬉しいです!新島ガラスアートセンターは世界でも有数のガラス施設です!
他のアーティスト達、特にガラスで仕事をしている方達とは大変に親しみ易いので、必ずや皆さんと共に素晴らしい体験が出来き、とても楽しいものとなるでしょう!
招待作家と言う立場で私は、皆さんに自分の制作過程を見せる事で、そして色々な交流を通して学んでもらおうと思っています。 新島で共にする時間の中で、できるだけ多くの情報交換をして私の長年に渡るガラス制作の経験を皆さんに伝えられればと思っています。私達が滞在する短い期間の中で私の持てる情報を全て伝えることは出来ないので、皆さんの方からこれは自分にとって有用な情報だと思う事をドンドン私から引き出して行って頂きたいと思っています。どうか遠慮しないで下さい。このような場では教えたり、学んだり、お互いにアーティストとして成長出来るように助け合うのが目的で皆さんも集まっていると思いますので、出来るだけ私と交流を持つように心がけて下さい。
最近、取り組んでいる作品群を皆さんに見せられる事を嬉しく思うし、滞在中に色々な実験的試みも行なって行こうと考えています。 私の新作はガラスと紙を版画と言う形で合わせた物です。私はこれを「プロセス・アート」と呼んでいるのですが、それは完成作品がその制作過程を表現しているからです。そしてこれは鑑賞者をも巻き込む物―すなわち制作過程をも観賞すると言う意味合いも関わって来ると言う事です。このプロセスとは染色のプリントの工程であるドラム・プリンティングと溶けたガラスを融合させた唯一無二の作品を制作する過程です。 滞在中に「和紙」のことを色々と学ぼうと思っていますが、長きに渡って憧れ続けて来た、日本や日本文化について皆さんに教えて頂ければ幸いです。
これは私にとって大変に特別な時間となると思いますので、皆さんにも同じ様に素晴らしい時間になる事を期待しています。
皆さんにお会い出来る日を心待ちにしています。

--- ジェームズ・ハーモン

WEBSITE: http://www.jamesharmon.com/




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