このクラスではヴェネチアン・スタイルの吹きガラスの基本的な動作を学ぶ事により確固たる基礎が習得出来ます。授業内容に含まれるのは形良い薄吹きの器、完璧なネック、繊細なメレーセ、ステムやブロウン・フット等の作り方です。それを習得したら、次はケインを作り、ケイン・ワークのプロセスの習得に入ります。歴史的な物の勉強も、最初は歯がゆさを感じさせる為に、いずれは創造性を掻立てるために取り入れます。このクラスでは1年以上の吹きガラス経験が必須となります。
このクラスでは、ベネチアンテクニックに焦点を絞り、吹きガラスの即興的な手法を学んでいきます。リラックスした雰囲気の中で数多くのデモンストレーションやディスカッションを行い、その中で一人一人の持つ興味を探求し発展させていきたいと思います。
ケインやモザイクなどを使ったロールアップの仕方やラティチェロなど高度なベネチアンの技法を披露し、各自の技術的な問題点を解決しながらより魅力ある作品になるようアプローチと指導をします。このクラスは宙吹き経験者対象のクラスです。
---ウイリアム・グーデンラッス
WEBSITE:William Gudenrath(コーニングミュージアム)
エマニュエル・トッフォロは1982年にムラノ島で生まれ、ガラス芸術に囲まれて育ち、いつしか彼は父であるチェザレと、連綿と続く著名なガラス作家の血筋の足跡を辿っていきました。2001年にヴェネチアの美術高校を卒業してからフレームワークに取り組み始めた彼は、自然界、特に昆虫類に対する強い関心に後押しされて、ガラスを用いて様々な昆虫の模写に専念するようになりました。
格別に誰かに弟子入りする事無く、只楽しい趣味で始まった事ですが、彼の父の強い勧めや提案に依り、それは急速に彼の人生の目標となって行きました。斯くして、この芸術体系に対する愛と情熱に掻立てられて彼は制作し続け、それはいつしか彼の職業となっていたのです
このクラスではソフト・グラスを用いてガラスで虫を制作する事に専念します。受講生の皆さんは色々な虫の体形、触覚、足等の作り方を学ぶ事になります。受講生の皆さんに持参して頂きたい物は、クラスのディスカッションの素材となるようなスケッチや、画像や、アイディア等です。
このクラスは経験不問で全てのレベルの人を受け入れますが、少なからずフレームワークの経験が有るほうが好ましいです。
---エマニュエル・トッフォロ
WEBSITE: http://www.toffolo.com/
デボラ・ムーアはシアトルを拠点とするアーティストで、クーパー・ヒューイット・デザイン美術館のアフリカ系アメリカ人デザイン・アーカイブのメンバーでもあります。彼女の作品は基本的に創造性に長けたホット・グラスによる彫刻的な植物研究観察で、ワシントンDCのスミッソニアン研究所等の名高い会場で展示され、2007年にはコーニング・ガラス美術館のラコウ・コミッション(Rakow Commission)に選ばれました。2015年にはシアトルのノースウェスト・アフリカ系アメリカン美術館(Northwest African American Museum)にてGlass Orchidariumと題された個展が開催されました。
19年前の1996年に第9回新島国際ガラスアートフェスティバルに招待された夫のベンジャミン・ムーアに同行して世界有数のガラス制作施設がある新島を訪れる嬉しい機会に恵まれました。それ以来私の中では新島ガラスアートセンターで過ごした日々が常に心の内にあります。あの時が初めての日本訪問でしたが、島の地域社会は大変に親切に暖かく迎えてくれて、又ガラスの活動に関しても皆さん意欲的で協力的だと感じました。
今回第28回新島国際ガラスアートフェスティバルの為に日本に戻れるのは大変に素晴らしい名誉で光栄に思っています。フェスティバル中は植物観察を続け、主に樹皮や植物や葉等に見られるテクスチャーを探求し、又コウガ石を作品の一部に組み入れる事も考ています
ワークショップ中は私の制作を通して受講生の皆さんの内なる植物学者的要素を引き出し、自然界にあるパターンを検証し、また選び出して、ホットショップ内での制作に生かしてもらえればと思っています。新島の有り余る自然界からインスピレーションを見いだし、規律正しい高い技術を持つ日本の方々と仕事をするのは、私にとってこれ以上望む事の無い素晴らしい仕事に没頭出来る環境で、又豊かな文化交流の場になると感じています
---デボラ・ムーア
WEBSITE: http://deboramoore.com/