トビアス・モール
トビアス・モールは、伝統的なヴェネチアン・グラスの技法と、現代的なスカンジナビア・デザインを融合させるデンマークのマスター・グラスブロワー(吹きガラス師)です。デンマークの名門ホルムガードでの修行や、リノ・タリアピエトラといった巨匠への師事を通じて培われた確かな技術を基盤に、20年以上にわたり独立したアーティストとして活動しています。
彼の作品の特徴は、複雑なベネチアン・ケーン(色ガラスの棒)の技法をあえて解体し、ミニマルで有機的な表現へと昇華させる「建築的な抑制美」にあります。単なる伝統の再現にとどまらず、緻密なディテールと落ち着いた色彩を用いることで、ガラスを彫刻的かつ絵画的な芸術作品へと進化させてきました。レティチェロ賞をはじめとする数多くの国際的な賞を受賞しており、その作品は北欧やアメリカをはじめ、世界各地の美術館やギャラリーで高く評価されています。歴史的な伝統と現代の感性をつなぐ、現代ガラス工芸界を代表する作家の一人です。
新島の生徒の皆さんへ
こんにちは皆さんにお会いできるのを、とても楽しみにしています。日本に行くのがとても楽しみです。授業では、私の作品の実演を行います。私の作品はヴェネチアの技法を基にしており、そこにスカンジナビア風の要素を取り入れているかもしれません。ケイン、ムリーニ、オプティックモールドを用いた様々な技法をご紹介します。授業で実演するテーマに関連する、皆さんの作品制作や技術的な問題について、喜んでお手伝いさせていただきます。ご自身のガラス用具をお持ちいただくことも可能です